安全に入浴するためのシャワーチェアについて

シャワーチェアは、高齢者の入浴におけるたいへん便利な用具である。
高齢者は、入浴中に座ったり立ったりする際、ふらついたり転倒したりする恐れがある。
年齢を重ねることにより身体機能が衰えてくることで、今までできていたなにげない動作も難しくなりがちだ。
しっかりと座ること自体が困難になることもある。
入浴中に事故が起こらないようにするために、身体をしっかりと支えるシャワーチェアを使用すると安全に入浴できる。

シャワーチェアにはさまざまな種類がある。
座る姿勢がしっかりと保たれている人は、座面のみのものがおすすめだ。
座面に持ち手が付いているものは、立ち上がる際に支えとなって便利さを感じられる。
筋肉が衰え、座る姿勢を保ちにくいという人の場合は、背もたれの付いたタイプのものを使用するのがよいだろう。

シャワーチェアは背もたれが高めのものや低めのものがあり、座りやすいものを選ぶことができる。
介護が必要な人には、背もたれとひじ掛けが付いているものがよい。
身体が左右に傾く、前に倒れるといった状態になりやすい場合、背もたれとひじ掛けがあることで安心して座ることができる。
立ち上がる際も、ひじ掛けがあると安全である。

座面や背もたれの部分にすべりにくく柔らかい素材を使用している、座面の高さ調整ができる等、快適さを追求したものもたくさんある。
入浴中のふらつきや転倒はたいへん危険だ。
高齢者一人ひとりの身体の状態に合ったシャワーチェアを選んで、安全に入浴できるように工夫しよう。